滅亡が迫る平家は追われながらも再興を願い、あるいは死者の墓標として桜の木が植え続けられたといわれます。官位のある武士でありながら出家した僧侶であり歌人だった西行の生涯は、平家の勃興と滅亡から頼朝の鎌倉幕府へと波乱の人生であったに違いない。