「三五郎は、たしかに、あとをつけてくるあやしげなさむらいをまくために、街道をそれたのであったが、かわらに美しいみどりがかった黒石をみつけたとき、それをしらべずにとおりすごすことはできなかったのだ」―『肥後の石工』