村山嘉昭

@_murayama

外遊びと旅の空が好きなフリーカメラマン。震災以降は東北通いを続けていますが、夏は『川ガキ(飛鳥新社刊)』化しています。過去のつぶやきは→ http://t.co/ES6EtBh4j5

先月19日に大熊町から避難している方々の仮設住宅を福島県会津若松市に訪ね、今年86才になるおばあさんと出会った。
おばあさんは18才で嫁ぎ、以来ずっと農家の嫁として大熊町で暮らしてきた。
福島第一原発から3㌔のところに自宅があり、自宅や畑は中間貯蔵施設の候補地になっている。
仮設の別棟に娘夫婦が暮らし、2軒隣に住む友だちとお茶を飲むことだけが楽しみだという。
「友だちや家族とはこれからのことを話すことはないよ。話すのは昔の大熊のことばっか。家に帰れるとは思っていないけれど、4畳半のここ(仮設住宅)では死にたくはない。小さい家でもいいから海が見える場所で、そこでお迎えにきてほしい」
「墓参りで一時帰宅したら草は生えてるし、瓦は落ちているし、帰るたびにがっかりする。でも花は咲くんだな。満開だった。でもそれはあげられないから、花を買っていった。水はペットボトルに詰めて持っていったよ」

おばあさんの娘さんは「仮設でばあちゃんが死んだりしたら後悔するじゃないか」と、このまま会津若松の仮設住宅に留まっていいのかいつも考えているという。
「雪が降る冬は部屋の掃除ぐらいしかすることがない」と話すおばあさんの部屋はホコリもなく綺麗だった。
ベット脇のテレビにはひ孫の写真が張られ、緑がないと寂しいからと置かれた観葉植物に珍しい紅い花が咲いていた。

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603 days ago

先月19日に大熊町から避難している方々の仮設住宅を福島県会津若松市に訪ね、今年86才になるおばあさんと出会った。
おばあさんは18才で嫁ぎ、以来ずっと農家の嫁として大熊町で暮らしてきた。
福島第一原発から3㌔のところに自宅があり、自宅や畑は中間貯蔵施設の候補地になっている。
仮設の別棟に娘夫婦が暮らし、2軒隣に住む友だちとお茶を飲むことだけが楽しみだという。
「友だちや家族とはこれからのことを話すことはないよ。話すのは昔の大熊のことばっか。家に帰れるとは思っていないけれど、4畳半のここ(仮設住宅)では死にたくはない。小さい家でもいいから海が見える場所で、そこでお迎えにきてほしい」
「墓参りで一時帰宅したら草は生えてるし、瓦は落ちているし、帰るたびにがっかりする。でも花は咲くんだな。満開だった。でもそれはあげられないから、花を買っていった。水はペットボトルに詰めて持っていったよ」

おばあさんの娘さんは「仮設でばあちゃんが死んだりしたら後悔するじゃないか」と、このまま会津若松の仮設住宅に留まっていいのかいつも考えているという。
「雪が降る冬は部屋の掃除ぐらいしかすることがない」と話すおばあさんの部屋はホコリもなく綺麗だった。
ベット脇のテレビにはひ孫の写真が張られ、緑がないと寂しいからと置かれた観葉植物に珍しい紅い花が咲いていた。

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