生涯の被曝線量の平均、国ごとの比較。縦軸の値は、生涯の積算被曝線量、単位MSV。日本の場合1.5mSv/年x70年とすると105mSvとなる。これはイギリス(United Kingdom、図の右端)と同等、つまり日本の平均は世界的に見ても、最も低い部類に入りそうである。これはおそらく、ラドンの内部被曝が低いことを意味する。理由は以下の通り。まず自然被曝には4成分ある。外部被曝として、1)宇宙線、2)大地のカリウム40や炭素14、この2成分。内部被曝として、3)食物のカリウム40や炭素14から、4)ラドンとして肺から、この2成分。このうち、宇宙線(外部被曝)と食物(内部被曝)は、おそらく人類、ほとんど変わらないだろう。土地や国によって大きく変わるのは、大地から(外部被曝)とラドン(内部被曝)。これらが、日本もイギリスも、最低の部類に相当すると思われる。よって日本は、ラドンの内部被曝も、世界的に見て少ないと思われる。