眠れない夜が開けてゆく。群青の彩度があがってゆくのを眺めている。解析夢と覚醒と夢現を繰り返しては、休めぬからだは疲労の鈍痛に包まれる。精神というものが肉体をも駆逐する、という禁断の句が過る、そしてそれを引き止める。朝。